Maya2017以降をMacで使っていると、通常シングルサインオン用の「AdSSO-v2」というプロセスが起動します。
(Maya2016だとAdSSO)
自分の環境だと一度Mayaを終了すると、どうやらこのプロセスが邪魔をしてMayaの起動が終わらなかったり、終了しなかったりということが頻繁に起こっていました。
なので、Mayaを使うときはいつもわざわざターミナルを立ち上げて、現象が再現する度にAdSSO-v2をkillするという悲しい作業をしていたのですが、そんな折、Forumでこんなスレッドを見つけまして。
Solved: Maya 2018.3 OSX slow at start up - Autodesk Community
こちらに記載の通り、Maya.envに以下を追加することで起動も終了も顕著に早くなりました。
やったぜ。
MAYA_DISABLE_CIP=1 MAYA_DISABLE_CLIC_IPM=1
Maya.envは以下にあります。
- Win
- drive:\Users\username\Documents\maya\version
- Mac
- /Users/username/Library/Preferences/Autodesk/maya/version
CLIC IPMはIn Product Messagingを示し、シングルサインオンに一番関わるのはこちらのようです。
したがって、こちらをオフにすることでAdSSO-v2は起動しなくなります。
また、Mayaで以下のUIが非表示になります。
CIPはAutodesk Customer Involvement Programを示し、どうやらAWSにTCP接続をしにいくようです。
参考:Solved: Maya 2016.5 slow start-up - Autodesk Community
環境によっては自分の環境ほど顕著な変化はないかもしれないので、過度に期待せずお試しください🙏
これら以外にもMayaのドキュメントに書かれていない環境変数っていっぱいあるんですけど、Qt.pyでお馴染みのmottosso氏が最高のまとめを作っているので、こちらを参考に必要に応じて書き換えを行うとよさそうです。
github.com
ちなみにWindowsもMaya2018の起動、終了がめっちゃ遅いですが、どうやらWindowsだと上に書いた設定を入れても大して改善されないようです😇
かなしみ。
ArnoldやMASHの読み込みに割と時間がかかってそうなので、不要な方は切ってみてもいいかもしれません。